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大河ドラマ『光る君へ』と多田神社(川西市)と戦国武将

1 多田神社とは

ヨハニ
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多田神社の正門。ちょっと、斜め…怖い!?安心して下さい!他にも入口がありますので。(東門・西門)

①場所:兵庫県川西市多田院多田所町1-1

②創建:元禄元年(970年)

③旧称:多田院

④創建者:・源満仲(みなもとみちなか)

⑤主祭神:源満仲(みなもと みちなか/多田神社の前身を作った人)(一の宮)

    ・源頼光(みなもと よりみつ/満仲の子)(二の宮)‥‥中世の伝説的な武人4人組の1人。金太郎伝説のモデルとなった坂田金時ら四天王を引き連れて京都・大江山の鬼「酒呑童子」を退治したという伝承を持っている。その時の伝説の太刀『鬼切丸』が多田神社宝物殿にはあります。

    ・源頼信(みなもと よりのぶ/満仲の三男)(三の宮)‥‥武勇に優れていた。

    ・源頼義(みなもと よりよし/頼信の嫡男)(四の宮)‥‥河内源氏の御曹司。

    ・源義家(みなもと よしいえ/頼義の長男)(五の宮)‥‥足利尊氏などの祖先に当たる。通称『八幡太郎』

    

⑥歴史(ざっくりと)‥‥紫式部が活躍した時代(970年)に創建。戦国時代に兵火により社殿が消失して荒廃した時期があったようですが江戸時代になると姫路藩主榊原忠次老中兼小田原藩主稲葉正則そして多田院御家人の子孫の方々によって社殿の寄進や修復がなされたようです。なかでも清和源氏を称した(要は源満仲が祖先だと言っている)徳川将軍家による崇敬は大きかったようです。その為、寄進はもちろんの事、足利将軍家を倣って歴代徳川将軍の位牌が代々本殿に納められることになっています。このように徳川家との強い結びつきから『西日光』とも称されました。

そして、満仲に『正一位多田権現』の神号が贈られると次第に多田院は寺から神社の色合いが強くなっていきました。明治以降になると神仏分離令により神社に移行しました。戦後に神社本庁の別表神社に加列されました。

2 大河ドラマ『光る君へ』

2024年の大河ドラマですね。

結論を言いますと、この多田神社を創建した源満仲が生きた時代と同じ時代だという事です。

寛和元年(987年)に起きた花山天皇退位事件に際し、花山天皇を宮中から連れ出した藤原道兼を警護しました。ドラマではこの花山天皇が皇太子の頃から紫式部の父・為信による漢籍の指南を受けています。

3 戦国武将との関係

武田信玄と多田神社。

一見、全く関係なく感じますが実話密接な関係にありました。

武田家の家宝『御旗(みはた)と盾無(たてなし)』をご存じでしょうか?武田家において重大な決定を下す時に当主が家宝の『御旗と楯無』に誓約する決まりがありました。『御旗と楯無もご照覧あれ』と言葉が発せられれば、誰も覆す事も反対する事も許されないという不文律があったとされています。

・御旗とは‥‥新羅三郎義光の父・頼義(源満仲の孫)が後冷泉天皇(1045~1068年、第70代)から下賜された『日の丸御旗』であり、源氏の直系を示す旗です。

・楯無とは‥‥新羅三郎義光が使っていた鎧(楯が無くても槍や刀を通さない丈夫な鎧)のことです。

結論を言いますと武田家は自分の家が源氏の直系だと主張していたという事です。その主張が正しければ武田家は源満仲の子孫だと言えます。

4 多田神社の歴史的見どころ

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多田神社周辺にあるマンホールは多田神社正門の絵柄です。面白い!是非、現地で発見して確認して欲しい!

1 徳川家の家紋が入った社殿や瓦

2 鬼退治をした時の刀『童子切』

3 歴代足利家将軍・歴代徳川家将軍の分骨

4 三ツ矢サイダー発祥地・川西市

5 平安時代に創建された佇まい(主に江戸時代に寄進・修復されたようですが💦)

※歴史的な見どころではありませんが最近では『多田の市』と題して毎月第一日曜日に開催され定期市。限定の朔日菓子販売や境内内でのヨガなど地域の約10店舗が出店。毎月1日からこの多田の市までの間、月ごとに図柄が変わる限定の朱印を授与されています。

5 まとめ

このように事前に見どころなど情報を持って行かれるのも良いですが何も調べずに行き体感される事もおすすめです。

そして、最寄り駅の能勢電鉄多田駅前には昔ながらの感じが良い酒屋さん(山田商店)がありそこに寄られるのも良いと思います。日本酒は近隣、能勢の『秋鹿』や池田の『呉春』、そして箕面の地ビールを販売されています。それ以外にも季節にあった日本酒も販売されています。お酒ではありませんが私のおススメは『酒粕』と『お菓子』。オカキは美味しいですよ!我が家では酒粕で甘酒を作っています。甘酒は飲む点滴と言われているほど栄養価満点だそうですよ!専門的な事はわかりませんが💦

駐車場も多田神社にはありますが道によっては狭い箇所もありますので行かれる時は下調べが必須です。

多田神社周辺は昔ながらの温泉街のような風情があり、これもまた良いものです。

歴史好きの方でなくてもこの風情を楽しむのも良いのではないかと思います。

ヨハニ
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最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

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